体の冷えはストレスからくる

冷え症に悩む末端冷え性、低体温などの理由の一つが自律神経のバランスの乱れによるものです。自律神経にはストレスを感じた際に優位になる〝交感神経〟と、体の緊張を和らげる〝副交感神経〟があり、交感神経が優位になると血管を収縮させ、血流を悪くして体温が下がります。体温を正常な温度にもどすためには交感神経の働きを抑え、副交感神経を優位にする必要があり、副交感神経を優位にするのに効果的なのが温熱治療です。冷えた部分をあたためると同時に、気持ちのいいと感じることでリラックスし、副交感神経が優位になるため、血管の収縮を開放して体全体の血流をよくすることで低体温、冷え性などを解消します。





血流をよくして病気を予防

サラサラした血の流れ温熱による効果はリラックスできることだけではありません。血行がよくなることによって様々な体の不調や病気の予防、治癒に大きな効果があると考えられます。

肩こり・筋肉疲労に

筋肉や細胞に疲労物質や老廃物が貯蓄することによって起こるのが肩こりや筋肉疲労ですが、幹部に温熱を加えることによって血行が改善することで老廃物を運び出す機能が促進されるため、コリや筋肉疲労を効果的に解消することができます。

ガンの予防に

ガン細胞は健康な人でも一日に数千という数の細胞が発生していると考えられています。しかしそのガン細胞がガンとして発症しないようにしているのが白血球にのって運ばれるNK細胞、マクロファージなどの〝免疫細胞〟です。免疫細胞はガンやウイルスなどに感染している細胞を発見し、攻撃する働きがあり、からだの免疫を担う大切な細胞です。白血球はこの免疫細胞を運ぶためのいわば移動手段と言えますが、この白血球を増やすことができるのが温熱治療による効果の一つです。白血球が増えることによって悪性のガンやウイルスに感染している細胞をいち早く発見し、攻撃して感染が拡大することを防ぐことができるようになるため、温熱治療は病気の予防に最も効果のある方法の一つだと言えます。

ストレスに強い体をつくる

温熱治療による効果で得られるもうひとつの効果が、〝副交感神経を優位にする〟、というもの。ストレスのたまりやすい現代社会では、日頃さまざまなストレスによって交感神経が優位になり、それによってリラックスできる時間が減り、慢性的に交感神経が優位になることで不眠や免疫力の低下などを招く原因になっていると考えられます。温熱治療によって〝気持ちいい〟と感じられることで気持ちがリラックスし、副交感神経を優位にすることができるため、イライラや緊張などの精神的な問題を起こす交感神経を鎮めてストレスに強い体を作ることができます。